HTML5で「不毛な服選び」は終わりにしたい

HTML5W3C勧告になったそうで。

勧告になったから急にどうだということにはならないでしょうが、僕はHTML5によってWebブラウザが動画も音声通信もオフラインWebもなんでもアリになり、全部がWebブラウザに収束していって「OSに取って代わるのでは」という流れには賛成です。

というのも、システム実装には本当に様々なアプローチがあって、その選択の巧拙が開発生産性や保守性、ユーザビリティに大きく影響を与えるにも関わらず、(エンタープライズITの)ユーザーにとっては、「なんでもいいけど早く決めてよ」という世界でしかないのでは?ということを最近実感しているからです。

方式設計は奥さんの服選び

大事な人との約束があって、今すぐ出発しないと約束の時刻に間に合わないという時に、奥さんが「やっぱり今日はこっちの服にする!」「そしたら帽子はこっちの方が合うし、アクセサリーも…」と始まってしまったら「なんでもいいけど早くして」と僕は思ってしまいます。ファッションとかあんまり関心ないので。
迷っているその服とその服はさして変わらないように見えるし、帽子に至っては脱げばいいじゃん、みたいな。分からない人間にとっては、迷っている時間はコストでしかない。ノーバリュー。

ユーザーから見ると方式設計も似たようなもので、こちらがどんなに真剣に語ったところで、ユーザー側(特にマネジメント層)には大抵どうでもいい話なんですよね。
だったら、全てをWebブラウザ上で賄う世界に振り切っちゃった方が、少なくとも今よりは選択にかける時間が少なくて良いのかも、なんて思います。たとえそれがITコンサルやSIer地盤沈下につながったとしても。